介護の準備に役立つ情報
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先確認をしやすくなる電子薬歴のシステム

薬を処方するためには、相応の手続きが必要になります。

薬は病気を治すのに役立つものでもありますが、人間の体に大きな変化を及ぼすものでもあります。

だから体質などをしっかり把握しておかないと、薬の効果が強すぎるなどして人体に対して毒となってしまう場合もあるからです。

そうした対策のために、平成二十六年の法改正から薬を処方する前の先確認の事項が定められました。

「薬剤服用歴管理指導料」を算定するためには先確認が必要とされ、患者の体質やアレルギー、服用歴などをあらかじめチェックしておかねばならなくなったのです。

こうした薬歴はいくつもの項目があるために、紙に書いてもらったものをまとめるのには相応の労力が入ります。

アンケートを集計するような形にもなるため、それを把握するには全てにしっかりと目を通した上でデータを手入力する手間が必要になります。

そのために現場の薬剤師の労力が増えますし、文書の保管や閲覧でも更に手間が出ます。

その点で、電子薬歴を使っていれば、先確認で薬の服用歴などをチェックする際にも、最初から電子データとして全てが保存されるようになるため、後のデータ入力の手間も必要なくなります。

先確認がスムーズに行えるかどうかにより、患者が来院してから薬を処方できるまでの時間も短くなります。

薬局などは訪ねてから薬が出るまでの待ち時間が長いというのが昔は常識となっていましたが、電子化によって手続きがスムーズになったことにより、現場のストレスも大きく軽減されることになりました。